社会の土台は都道府県から。早く知っておくほど、あとがラクになる!

BrainySprouts Prints 編集部

中学受験の社会・地理の土台になる都道府県と県庁所在地。4年生以降の学習をラクにするために、位置・名前・県庁所在地・特産品をどう覚えるかを整理します。


中学受験の社会というと、「覚えることが多くて大変」というイメージを持つ方も多いと思います。でも、そのベースになる知識を早めに固めておくだけで、4年生以降の学習がぐっとスムーズになります。その「ベース」の中でも、特に早めに取り組んでほしいのが都道府県と県庁所在地です。

スーパーで野菜の産地を見ながら都道府県に親しむ親子

なぜ都道府県が「土台」なのか

中学受験の社会・地理分野では、農業・工業・気候・地形など、あらゆる問題に都道府県が絡んできます。「この農作物の生産量1位はどこの県?」「この川が流れているのはどの地方?」といった問いに答えるには、都道府県の位置と名前がまず頭に入っていることが前提になります。

都道府県を知らないまま地理の学習を進めることは、九九を覚えないまま文章題を解こうとするようなもの。基礎がないと、知識を積み上げる足場がいつまでもできません。逆に早めに固めておくと、その後に出てくる産業・気候・歴史の知識がどんどん「引っかかる」ようになり、覚えるスピードも上がっていきます。

学校で習うのは4年生から、でもそれでは少し遅い

都道府県は小学4年生の社会科で本格的に学び始めます。ただ、塾のカリキュラムでは新4年生(3年生の2月)から受験対策がスタートするため、入塾と同時に都道府県の知識を問われることも珍しくありません。

さらに、学校の授業では1週間に1地方ずつ進むようなテンポで進むことが多く、暗記が苦手な子には短期間での詰め込みになりがちです。3年生のうちから少しずつ触れておくだけで、このあわただしい時期をずっとラクに乗り越えられます。

都道府県名と県庁所在地、どちらから覚える?

まず都道府県の位置・形・名前をざっくり押さえて、そこに県庁所在地を乗せていくのが自然な順番です。

県庁所在地は47すべてを覚えますが、そのうち都道府県名と異なるものが特に受験でねらわれます。たとえばこんな組み合わせです。

  • 北海道 → 札幌市
  • 岩手県 → 盛岡市
  • 宮城県 → 仙台市
  • 群馬県 → 前橋市(高崎市と混同しやすい)
  • 埼玉県 → さいたま市(「埼玉」と漢字が違う点も注意)
  • 神奈川県 → 横浜市
  • 愛知県 → 名古屋市
  • 滋賀県 → 大津市(三重県の津市と混同しやすい)
  • 島根県 → 松江市(愛媛の松山、香川の高松と「松」がつく3つをセットで)
  • 香川県 → 高松市
  • 愛媛県 → 松山市

こういった「引っかかりやすいセット」を意識しながら覚えると、試験でのミスが減ります。

県庁所在地と一緒に覚えておきたいこと

県庁所在地を覚えるとき、政令指定都市・地域の特産品や産業もセットで頭に入れておくと、その後の学習がぐっとスムーズになります。

政令指定都市も意識しておこう

政令指定都市とは、人口50万人以上で国から特別に指定された大都市のことで、現在全国に20市あります。受験では「四国地方には政令指定都市がない」「神奈川県には横浜・川崎・相模原の3つがある」といった問われ方をすることも。県庁所在地がそのまま政令指定都市になっているケース(札幌・仙台・横浜・名古屋・大阪・神戸など)と、県庁所在地ではない政令指定都市(神奈川の川崎・相模原、大阪の堺、静岡の浜松、福岡の北九州など)の両方を意識しておきましょう。

農業・工業・特産品はセットで

都道府県を覚えるとき、その土地の産業や特産品を一緒に結びつけておくと記憶に残りやすくなります。

  • 北海道:酪農・じゃがいも・小麦・てんさい(大規模農業の代表)
  • 青森県:りんごの生産量全国1位
  • 新潟県:米どころ・コシヒカリ
  • 愛知県:トヨタ自動車を中心とした中京工業地帯
  • 静岡県:茶・みかん・富士山麓の工業
  • 高知県:なす・ピーマン・しょうがなど野菜の促成栽培
  • 鹿児島県:シラス台地でさつまいも・茶の栽培
  • 宮崎県:きゅうり・ピーマンの促成栽培

もちろんこれだけが全てではありませんが、こうした「この県といえばこれ」という引っかかりを作っておくと、白地図問題や記述問題で答えが浮かびやすくなります。都道府県の位置を覚えながら、少しずつ肉付けしていくイメージで取り組むのがおすすめです。

効果的な覚え方

地図パズルで体を使って覚える

都道府県の形と位置は、地図パズルを使って手を動かしながら覚えるのが効果的です。目で見るだけでなく、ピースを実際にはめ込む動作が記憶の定着を助けます。低学年のうちから遊び感覚で取り組めます。

白地図に書き込む

白地図プリントを使って、都道府県名・県庁所在地を自分で書き込む練習も効果的です。「書く」という作業を通じることで、位置と名前が一緒に記憶に刻まれます。全部を一気にやろうとせず、地方ごとに分けて少しずつ進めるのがおすすめです。

スーパーでの会話が最高の教材になる

実は、スーパーでの買い物は地理の勉強にぴったりの場面です。野菜や果物の産地シールをちらっと見るだけで、会話のきっかけがたくさんあります。

「このピーマン、宮崎産だね。宮崎ってどのへんにあるか知ってる?高知と並んで冬でも温かいから、野菜を早く育てられるんだよ」

「この昆布、北海道産だね。北海道の海って昆布がよく獲れるんだけど、なんでだろう?」

「冷凍のブロッコリーは中国産が多いね。国産と何が違うんだろう?」

こんなひと言を添えるだけで十分です。正確な知識を教えようとしなくていいんです。「なんでだろう?」と一緒に疑問を持つだけで、子どもの記憶にしっかり残ります。

「引っかかりやすいグループ」をセットで覚える

前述の「松のつく県庁所在地3つ」のように、似たもの同士をセットで整理しておくと、試験本番での混乱を防げます。「海のない内陸県は8つ(栃木・群馬・埼玉・山梨・長野・岐阜・滋賀・奈良)」といったくくり方も、受験ではよく問われるポイントです。

焦らなくていい、でも早いほど得

都道府県と県庁所在地をすべて完璧に覚えるのは、5年生の前半までに仕上げられれば十分です。3〜4年生のうちは「なんとなく知っている」状態を作ることを目標に、パズルや白地図、日常会話を通じてゆるやかに親しんでいきましょう。

その積み重ねが、塾の学習が本格化する5年生以降に大きな差となって現れます。「早くやっておいてよかった」と思える瞬間が、きっとやってきます。

BrainySprouts Prints では、都道府県・県庁所在地の確認に使える白地図プリントやチェックシートを公開しています。地方ごとに分けて取り組めるので、少しずつ進めたい方にぴったりです。ぜひ合わせてご活用ください。


参考資料

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(社会)」
BrainySprouts Prints 編集部幼児・小学生向け知育アプリ・Webサービスの開発・運営チーム。保護者の声をもとに、家庭で使いやすい教材づくりを続けています。
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