2026-04-23
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学校に行けない日に、机に向かえた——それだけでいい——「学校に行けない日」シリーズ 第2回

BrainySprouts Prints 編集部

不登校中の勉強の遅れが心配になったとき、焦って「勉強しなさい」は逆効果。学びを続けるための順番と方法——「遅れを取り戻す」より「学びのつながりを切らさない」発想へ。


「勉強の遅れ」が気になり始めたら

学校を休む日が続くと、親御さんの頭の中には「勉強の遅れ」という言葉がだんだん大きくなってきます。「このままではみんなに置いていかれる」「学校に戻ったとき、授業についていけなくなるんじゃないか」——その心配は、愛情そのものです。

でも、焦りが先に立つと、つい「少しでも勉強しなさい」と声をかけてしまいがちです。そしてそれが、子どもをさらに追い詰めてしまうことがあります。

今回は、学校に行けない日に「学びをどう続けるか」について、順番と方法を考えてみます。

学校に行けない日の学び方——机に向かえた、それだけでいい

「勉強させよう」より先にあること

まず正直に言うと、心身の調子が整っていなかったり、子ども自身が勉強する必要性を感じていなかったりする段階で無理に勉強させようとすると、かえって子どもに負担をかけてしまう可能性があります。まずは子どもが前向きに日々を過ごせるようサポートすることから始め、少しずつ勉強する意味やその大切さについて理解してもらい、それからどの学習スタイルを選ぶか一緒に検討するという順序で進めるとよいでしょう※1。

「勉強させる」前に「安心して過ごせる」が先。前回のコラムでもお伝えしましたが、この順番はとても大切です。

「遅れを取り戻す」より「学びを続ける」

勉強の遅れを心配するあまり、一気に取り戻そうとするのも逆効果になりやすいです。

自宅学習だからといって子どもに過度なプレッシャーや期待をかけないように注意しましょう。多少の遅れは後でどうにでもなります。大切なのは不登校でも自宅学習でも、学びを続けるということです※3。

「遅れを取り戻す」という発想より、「学びのつながりを切らさない」という発想の方が、長い目で見てずっと子どものためになります。

「机に向かえた」——それだけでいい、最初は

子どもが学校を休んでいる時期に、親が目指すべき最初のゴールは「完璧な学習」ではありません。

「1問でも問題を解いた」「5分でも勉強した」といった少しの頑張りを認めることからスタートしましょう※2。

机に向かう、鉛筆を持つ、1問だけ解く——それだけで十分です。「やった」という小さな事実が積み重なることで、子どもの中に「自分はできる」という感覚が少しずつ戻ってきます。

「勉強感」を薄くする工夫

学校に行けていない子どもにとって、「勉強しなさい」という言葉はプレッシャーになりやすいです。だからこそ、最初は「勉強感」をできるだけ薄くすることが大切です。

「本を読むのが好きだから毎日10分読書をする」「学習マンガで日本の歴史を学習する」「タブレット教材なら勉強感がなくて取り組みやすい」など、お子さんにとってハードルの低い学習方法を探ってみてください※2。

大事なのは内容より「学びへの入り口を開けておくこと」。好きなことや得意なことから始めることで、学ぶこと自体への抵抗感が薄れていきます。

「量」より「毎日」

学び始めたとき、一番大切にしてほしいのが「毎日少しだけ続けること」です。

自宅学習ではルーチンが非常に重要です。毎日同じ時間に起床し、まずは学習時間を確保しましょう。ただし、ガチガチのスケジュールを立てることはおすすめしません。長時間の学習はかえって学習にマイナスの影響を引き起こす可能性があります※3。

10分でいい。1枚のプリントでいい。「今日もできた」という感覚を毎日積み上げることが、学びへの自信を少しずつ取り戻していく一番の近道です。

親の役割は「教えること」より「そばにいること」

学校に行けない日の自宅学習で、親が陥りやすいのが「先生役」になってしまうことです。教えようとするほど、親子の関係がぎこちなくなることがあります。

親ができる一番のサポートは、子どもが勉強しているそばで、静かに自分の本を読んだり作業をしたりすること。「一緒にいるよ」という安心感が、子どもが机に向かい続ける力になります。

学びは、学校の中だけにあるわけじゃない

最後に、少し視野を広げてみると——学校に行けない日は、実は「学校では経験できないことを学ぶ時間」でもあります。

料理を手伝いながら分数や計量を学ぶ。図鑑を眺めて好奇心を広げる。散歩しながら季節の変化に気づく。そういった「生活の中の学び」が、学校に戻ったときの土台になることも少なくありません。

「机に向かえた」「1問解いた」「今日も読書した」——そのひとつひとつが、確かな学びの積み重ねです。


参考文献

  • ※1 学研教室「不登校の間の勉強方法のあれこれ」https://www.889100.com/column/column081.html
  • ※2 RISU学び相談室「不登校の小学生におすすめの勉強方法とは?」https://www.risu-japan.com/soudan/futoukou-2204/
  • ※3 家スタ!「不登校の自宅学習を成功させるコツとは」https://iestudy.jp/不登校の自宅学習を成功させるコツとは/

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