サモアの国旗にはなぜ星がある?5つの星の意味とアメリカ領サモアとの違い
この記事の要点
サモアの国旗にある5つの白い星は南十字星。赤・青・白の意味、1949年から使われる旗の歴史、アメリカ領サモアとの違いを比較図とクイズでやさしく解説します。
赤い背景に、青い四角形。その中には、5つの白い星が並んでいます。
南太平洋の島国、サモアの国旗です。星を数えてみると、4つの大きな星と、ひとつの小さな星が見つかります。
「この星は、何を表しているの?」「アメリカ領サモアの旗とは違うの?」
旗の模様を手がかりにすると、遠い島国の空や歴史が少し身近になります。まず地図で場所を確かめてから、名前が似ている二つの地域の旗を見比べてみましょう。
まず地図で、サモアの場所を見てみよう
サモアは、赤道より南の、ポリネシアと呼ばれる地域にある島国です。主な島はウポル島とサバイイ島。首都アピアはウポル島にあります。
地図の西側にサモア、東側にアメリカ領サモアがあります。名前が似ている二つの地域の位置を見比べてみましょう。
世界地図では、まず太平洋を探し、次にオーストラリアやニュージーランドを見つけてみてください。その北東側の海に、サモアの島々があります。地図を縮小すると、この位置関係も確かめられます。
国・地域の基本データ
| 項目 | サモア | アメリカ領サモア |
|---|---|---|
| 地域・位置づけ | オセアニア/独立国 | オセアニア/米国領 |
| 首都・政府所在地 | アピア | ファガトゴ(政府所在地) |
| 言語 | サモア語・英語 | サモア語・英語(広く使われる言語) |
| 通貨 | サモア・タラ | 米ドル |
| 人口(2024年) | 218,019人 | 46,765人 |
| 名目GDP(総額) | 約11.76億米ドル(2024年) | 約8.71億米ドル(2022年) |
GDPは、国や地域の中で1年間に新しく生み出された価値の合計です。ここでは名目GDPを米ドルで示しています。人口やGDPは、その国の暮らしのすべてを表す数字ではありません。
人口と2024年のGDPは世界銀行の統計(2026年10月13日確認)。基本情報はサモアの公的資料・アメリカ領サモアの公的資料を参照しています。
アメリカ領サモアのGDPは米国経済分析局(BEA)の2022年暫定値です。人口・GDPで対象年が異なります。パゴパゴは港の地域名としても知られ、政府の所在地はファガトゴ、知事の執務地はウツレイです。
次に、それぞれの旗を見比べてみましょう。

5つの白い星は「南十字星」
サモアの国旗の星は、南十字星(みなみじゅうじせい)を表しています。みなみじゅうじ座の星の並びで、南半球の空を代表する目印として知られています。
青い部分の中で、上下左右にある大きな星を目で結んでみてください。十字のような形が見えてきませんか?
国旗は、夜空の写真をそのまま写したものではありません。星の並びを、見分けやすい図柄にしたものです。
十字なのに、どうして5つ?
十字の形をつくる4つの星に、小さな星を加えたデザインだからです。サモア外務貿易省の説明でも、4つの星と、もうひとつの小さな星が描かれていることを確認できます。
南十字星を旗に使っている国は、ほかにもあります。ただし、どの星を描くか、何色にするかは同じではありません。
オーストラリアやニュージーランドと比べると?
- サモア:南十字星を5つの白い星で表しています。
- オーストラリア:旗の右側に、5つの白い星で南十字星を表しています。左下の大きな星は、南十字星とは別の「連邦の星」です。
- ニュージーランド:南十字星を、白いふちのある4つの赤い星で表しています。
「星のある旗」とひとまとめにせず、数・色・位置を見ていくと、それぞれの違いがわかります。
なお、南十字星は「南半球でしか見えない」とは限りません。日本でも、石垣島などの南の地域では、時期や観察条件が合えば見ることができます。
赤・青・白には、どんな意味がある?
サモア外務貿易省は、国旗の色を次のように説明しています。
| 色 | 旗のどこにある? | 表すもの |
|---|---|---|
| 赤 | 背景 | 勇気 |
| 青 | 旗ざお側の上の四角形 | 自由 |
| 白 | 5つの星 | 純粋さ |
夜空の星だけでなく、人々が大切にする価値も旗の中に表されているのですね。
ただし、「赤なら必ず勇気」「青なら必ず自由」という、すべての国旗に共通する決まりがあるわけではありません。色の意味を調べるときは、その国の説明を確かめることが大切です。
サモアとアメリカ領サモアは、別の国?
サモアは独立した国ですが、アメリカ領サモアはアメリカ合衆国の領土です。 二つの独立国が並んでいるわけではありません。
| 比べるところ | サモア | アメリカ領サモア |
|---|---|---|
| 現在の立場 | 独立国 | アメリカ合衆国の領土 |
| サモア諸島の中での位置 | 西側 | 東側 |
| 旗の目印 | 赤い背景と南十字星 | 白い三角形とハクトウワシ |
| 歴史の目安 | 1962年に独立 | 1900年からアメリカの領土となっていった |
サモア諸島の人々には、言葉や文化の深いつながりがあります。しかし、19世紀末の列強による勢力争いを経て、島々は別々に統治されるようになりました。
西側はドイツ、その後ニュージーランドの統治を経て、1962年に独立しました。東側はアメリカの統治下に入り、現在のアメリカ領サモアとなっています。
名前が似ているのは、文化や地理のつながりがあるから。今の立場が違うのは、歴史の中で異なる道を歩んできたからなのです。
街を歩くと、何が見える?
サモアの首都アピアには、海沿いを歩ける場所や、魚・果物・野菜が並ぶ市場があります。フガレイ市場では、バナナ、ココナツ、タロイモなどが売られています。「日本の市場と、どんな食べ物が違うかな?」と想像すると、暮らしが少し身近になりますね。
アメリカ領サモアでは、ツツイラ島のパゴパゴ港が街の様子を知る手がかりになります。山に囲まれた入り江に港があり、その周辺にも市場やお店があります。アピアの海沿いと、パゴパゴの山と港。同じ南太平洋でも、街を取り囲む景色には違いがあります。
家のつくりや海にも、島の特徴がある
サモアでは、ファレと呼ばれる家も暮らしの特徴です。伝統的なものには、柱で屋根を支え、固定した壁を設けないつくりがあります。家族が暮らす家だけでなく、村の集まりに使う大きなファレもあります。現在は壁のある建物など、さまざまな形が使われています。
アメリカ領サモアの自然を知るなら、海にも目を向けてみましょう。国立公園では、ツツイラ島・オフ島・タウ島の海にサンゴ礁があり、魚などの生き物のすみかになっています。港のある街の景色から少し視野を広げると、島を囲む海の豊かさも見えてきます。
文化はつながり、暮らしの仕組みには違いも
二つの地域に共通するのが、「ファア・サモア」と呼ばれるサモアの暮らし方です。家族や村のつながり、年長者への敬意を大切にする考え方で、アメリカ領サモアにも受け継がれています。
一方、お買い物に使うお金は違います。サモアではタラ、アメリカ領サモアではアメリカ・ドルが使われます。旗や政治の仕組みが違っても、共通する文化があり、身近な暮らしの中にも違いがあるのですね。
サモアの旗は、独立する前から使われていた
現在のサモアの国旗は、1949年2月24日から使われている旗です。1962年1月1日に独立した後も、この旗が使われ続けました。
「国が独立した年」と「旗を使い始めた年」は、いつも同じとは限りません。歴史を調べるときに、分けて確かめたいポイントです。
アメリカ領サモアの旗には、ワシがいる!
アメリカ領サモアの旗は、青い背景に、赤いふち取りのある白い三角形を配したデザインです。白い部分にはハクトウワシが描かれています。
ワシの足元をよく見ると、棒のような道具が二つあります。アメリカ政府の資料では、サモアの伝統的な象徴である杖とこん棒として説明されています。
アメリカを象徴する鳥と、サモアの伝統に関わる道具。一枚の旗の中に、両方との結びつきが表されています。この地域旗は1960年に採用されました。
サモアの旗では星、アメリカ領サモアの旗ではワシを探す。形から入って歴史を知ると、二つの旗を覚える手がかりも増えますね。
親子で挑戦!国旗クイズ
Q1サモアの国旗にある5つの白い星は、何を表していますか?
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解説:4つの大きな星と小さな星で、南十字星の並びを表しています。
Q2アメリカ領サモアは、独立国ですか、それともアメリカ合衆国の領土ですか?
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解説:独立した国のサモアとは、現在の政治的な立場が異なります。
Q3アメリカ領サモアの旗に描かれている鳥は何ですか?
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解説:ワシは、サモアの伝統に関わる道具を持っています。
Q4サモアが独立した1962年と、現在の旗を使い始めた1949年。先なのはどちらですか?
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解説:独立する前から使っていた旗を、独立後も使い続けています。
まとめ:旗の模様から、空と歴史へ
サモアの国旗の5つの星は、南十字星。赤・青・白には、勇気・自由・純粋さという意味があります。
名前の似ているアメリカ領サモアは、独立国のサモアとは立場も旗も異なります。二つを並べることで、共通する文化と、異なる歴史の両方が見えてきました。
国旗を覚えるときは、色と模様を見た後に、地図や歴史も少しのぞいてみませんか。ひとつの疑問が、次の「知りたい」につながります。
サモアの国旗カード、オーストラリアの国旗カード、ニュージーランドの国旗カードでも、星の数と位置を見比べられます。色の並びを比べたいときは、ハンガリーとイタリアの国旗の違いもどうぞ。
世界の地理に興味がわいたら、身近な日本の地図にも目を向けてみてください。このページの下では、日本地理をカードやクイズで学べる「日本地理マスター」も紹介しています。
